しなやかに、自分の律で生きるための実践知メディア

しなやかに、自分の律で生きる。

日々の実践につながる、小さなきっかけ。
重なりあう日常の断面から、
いまここに立ち現れる小さな真価を見つけにいく。

生き方に、しなやかな律を。

自分の規律が、日々の選択と行動を育てる。
ゆるぎない軸をもつことは、
自由に生きることにもつながっていく。

気づきは、足もとにある。

ふと見落としそうな風景のなかに、
律や習慣、いのちのかたちが宿っている。
整えることも、生きる技術のひとつ。

驚きは、日常のすぐそばにある。

風の音にも、光の揺らぎにも。
知っていたはずの世界が、新しく立ち上がる。
それは、感性がひらかれるとき。

価値は、体験のなかで深まる。

本当に良いサービスは、人生を変える力を持っている。
一流の体験にふれることで、あなたの中の「価値基準」が書き換わる。
価値の交換を体感する、静かな革命。

人生の真価を味わう
──APLFは、そんなテーマを掲げたメディアです。

哲学や習慣、モノや経験の見極めを通して、
本質的な思考と日々の実践をつなぎ、
自分の律で生きるための知恵を探求・発信しています。

人生は、時間だけを見れば一本の線に見えます。
けれど実際には、迷い、寄り道し、ときに曲がりくねりながら進むもの。

感情や経験、関係性――人生を形づくる無数の要素を見渡せば、
それは平面でも立体でもない、多層で多次元の出来事として捉えられます。

その複雑さに向き合いながら、歩みと物語を見つめ直し、また進むために。
このメディアが、あなたの「自分だけの旅」を進める小さなヒントになりますように。


APLFの理念を読む


旅と物語を進めるための地図とコンパス

人生という旅と物語を進めていくために、APLFでは、その全体像を「6つの断面」という地図に切り取りました。
そして、その地図を読み解くためのコンパスとして、「7つの共通原則」も据えています。

どの断面から旅をはじめても、そこには共通して流れる軸があり、深い問いや感性のヒント、行動につながる言葉が、あなたの旅と物語を支えてくれるでしょう。

その奥にある設計思想や、生命の循環としての構造については、理念ページで触れています。ぜひあわせてご覧ください。


7つの共通原則──旅の途中で立ち返るために

APLFの理念の根底に流れる「7つの共通原則」。
迷いや揺らぎの中で立ち返り、歩みを確かめるための、小さな指針です。

6つの断面──人生の景色をひらく視点

理念と7つの共通原則を土台に、人生の多様な景色を切り取る「6つの断面」。
あなたの感性に響く視点から旅をはじめ、物語を紡いでください。


生命がめぐるための3つの原理──関わり・体験・遊び

人生の旅は、地図とコンパスだけでは動き出せません。
世界と関わり、体験として感じ、遊びの中でゆるめる。
この3つの循環が、APLFの行動原理です。

関わりが関係を生み、体験がその関係を深め、遊びがそれを広げていく。
この“3原理のめぐり”が、理念(7原則)と構造(6断面)を日々の実践へ橋渡しします。


6つの断面から、あなたの旅と物語が深まる

それぞれのカテゴリには、本質的な視点と、日々に活かせる実践が織り交ぜられています。
あなたの感性やタイミングに合わせて、ひとつひとつの世界に触れながら、
自分だけの歩みを進め、物語を紡いでください。

しなやかに生きる律をつくる

Cultivating Your Own Principles

人生の軸となる「律」を見出し、
内なる調和をもって生きるための実践領域。
哲学・価値観・精神性など、生き方の根幹を扱います。

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自分を整える、日々を整える

Practicing Daily Alignment

日々の習慣や環境を整えることで、
心身のバランスを取り戻し、律に従って生きる土台をつくります。
睡眠・食・運動・思考整頓など、日常の基礎を扱います。

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よいものを見極め、活かす

Sensing and Savoring What’s Good

モノ・サービス・体験など、外にある「よいもの」を見極め、
取り入れて活かす実践を行います。
レビュー・選び方・味わい方など、感性を磨く視点を扱います。

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感性で世界を感じ、哲学で世界を見つめる。
この二つの特集は、APLFの根に流れる「生きるという呼吸」を描いています。

味わい、選び、驚き──感性の旅を経て、
循環、時間、問い、関係──哲学のめぐりへと続いていく。

感じることと思索すること、その往復の中に、人生の質が育まれていきます。

特集:感性の三部作

食とワインを通して「味わう」の根を見つめなおし、
そこから「よいものを選ぶ」「驚く」へと感性が広がっていく三つの記録。

特集:哲学の四部作

循環・時間・問い・関係。変化する世界の中でどう呼吸し、
どう関わるかを見つめ直し、日々の実践へ橋をかける連作。

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都市の風景にも、
ふと“呼吸”のような瞬間がある。

光の角度が変わり、
色づいた並木が浮かび上がるとき。

あわただしい日々の中にも、
季節は確かに流れている。
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光と影の境界に、静かな断片が浮かび上がる。
夜は、内側がゆっくり整う時間。
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光の向きで、部屋の表情が変わる。
ゆっくりと火の季節になってきた。
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APLFとは、
世界を少しだけ丁寧に見つめ直すための
静かなメディアです。

日々の暮らしや、旅の途中でふと立ち上がる気配。
風の温度、土地のリズム、
光と影のあいだにひっそりと生まれる小さなゆらぎ。
そんな“見過ごしてしまいそうなもの”を
静かにすくい上げています。

扱っているのは、
美しさの気配、日々の気づき、
旅の記録、よいもの、習慣、哲学、
そして生命をめぐる静かな断片たち。

Instagramでは、
その入口となる小さな断片をシェアしています。
より深い物語や背景は、Webサイトにまとめました。

ゆっくりと、自分の歩幅で。
そんなふうに世界と関わりたい人へ。

▼ Web
https://aplf.jp
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静かな風景の中で立ち上がる感覚や、 
ふと心に触れる光や気配。 
そんな“ことばになる前の世界”が
自分の原点になっています。

北海道で自然とともに育ち、
工学に触れながら手を動かし、
のちに東京で、多様な文化や技術、
人との出会いを通して世界が広がりました。

自然とつくること。 
身体と思考。 
外の世界と自分の内側。 
そのあいだにあるバランスや流れに 
ずっと魅かれてきました。

APLFでは、美しさの気配や日々の気づき、 
旅や暮らしの中でふと立ち上がる感覚を 
静かにすくい上げています。

ここには、旅の記録、よいもの、暮らしの習慣、 
そして思索の断片を置いていきます。

ゆっくりと、自分の歩幅で。 
そんな時間と感受性を、大切にしていきたい。

Shingo Takenaka

▼ Web 
https://aplf.jp
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山梨で過ごした一日が、静かな特集になりました。

ぶどうの甘さで始まり、
ほうとうの温度で落ち着き、
アイスとコーヒーの余韻を挟み、
夕暮れの光にそっと溶けていく。

どこを切り取っても派手ではないけれど、
“流れ”と“つながり”が自然に重なり、
一日のリズムが静かに立ち上がっていった旅。

その一日を入口に、
「旅」「つながり」「動線」「存在」をテーマに、
10本の視点としてまとめました。

Nシリーズ(物語)とAシリーズ(設計図)、 
鏡のように並ぶ2つのレイヤーでお届けしていきます。

特集ページはこちら 
aplf.jp/play-lab/yamanashi-1day 
(プロフィールのリンクからも開けます)

(N1 / A1 は公開済み。以降は順次公開していきます)
ほったらかし温泉|山梨市矢坪

夕暮れの光が、すべてをやわらかくする。
湯気と風がまじわる時間に、山がゆっくり色を変えていく。

富士山の影が薄く、濃く、また薄くなる。
それをただ眺めているだけで、
“今日という一日”が自然に閉じていくようだった。

旅の締めは、派手さよりも、
こういう静けさが似合う。

(終)
頑固おやじの手打ちほうとう|勝沼

ぶどうで少しお腹が満たされたあとに訪れた、
ほうとうの一椀。

大きな鍋で運ばれてきた瞬間、
自然と歓声があがった。
その光景に、ほんのり“旅らしさ”が宿る。

湯気がゆっくり立ちのぼる時間は、
グループの会話までやわらかくしてくれる。

外の冷たい空気と、鍋の温度との差が心地よくて、
“今日のリズム”が静かに整っていくのを感じた。

旅の途中には、
こういう“落ち着く瞬間”が必要なんだと思う。

(つづく)
ぶどう園 一古園|勝沼

シーズン終わりのぶどう。
昼の光に透ける房が、静かにこちらを迎えてくれた。

シャインマスカットを一粒口に入れるたび、
身体の緊張がふっとほどけていく。

この日は、ここしか決まっていなかった。
それでも十分だったし、むしろ“これで始まる一日”に
どこか安心した気持ちさえあった。

旅の出発点は、派手じゃなくていい。
“甘さ”や“光”のような、
静かな合図で十分なんだと思う。

(つづく)
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失われていくものには、静かな美しさがある。

街も、人も、建物も、生きているように変わっていく。
生まれ、育ち、そして少しずつ朽ちていく。

その流れは止められない。
だからこそ、心が動くのだと思う。

かつて誰かが暮らし、笑い、
生活の音があったはずの場所に立つと、
そこに残る “気配” に触れることがある。

完全には戻らないもの。
もう取り戻せない時間。

その不可逆さが、優しさや懐かしさを生む。

失われるからこそ、
大切にしようと思えるし、
誰かに優しくなれたり、
いまを丁寧に味わえるようになったりする。

衰えることは、ただのマイナスではない。
そこから新しい命や文化が生まれ、
誰かが受け継ぎ、形を変えながら残っていく。

すべてが永遠に続く世界より、
終わりがある世界のほうが、きっと美しい。

生命も、街も、建物も、
変わっていくことで息をしている。

その無常を抱きしめながら、
今日をちゃんと生きていきたい。
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すべての場所が “盛り上がるべき” とは限らない。

昔、とある震災支援の話を聞いたことがある。
外からの「善意」が、現地の生活のペースを乱してしまうことがある、と。

そのとき気づいた。
正しさは一つではなく、場所ごとに “自然なリズム” があるということに。

地域も、店も、人も同じだ。

人が訪れ、活気が生まれることは光だ。
新しい世代や文化が混ざるのは、土地を豊かにする。

ただ同時に、
流れ方の速度がその土地の“温度”と噛み合わないと、静かにゆらぎが生まれる。

常連が入りづらくなったり、
その土地が守ってきたリズムが変わりすぎたり。
一方で、人がほとんど来ずに困っている場所もある。

だからこそ思う。

外側の正しさと、内側の正しさ。
その両方が Win-Win となる関わり方が必要なのだと。

交渉術(Situational Negotiation Skill)で学んだ
「Collaborative」なスタンス。

勝ち負けでも、善悪でもなく、
その土地・その人・その時間にとって
最もしっくりくる距離と温度を選ぶこと。

バズも、静けさも、変化も。
どれか一つだけが正しいわけじゃない。

その場所に流れる “自然なテンポ” を尊重し、
無理のない形でそっと寄り添う。

それが、旅人としての美学だと思う。
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人が集まることには、
いつも光と影の両方がある。

SNSで誰かが見つけてくれて、
新しい世代や旅人が混ざり、
店や街に活気が生まれる。
それは間違いなく“光”。

ただ、広がりのスピードが
その場所が育ててきた“温度”と
噛み合わない瞬間もある。

たとえば京都の、とある昼から飲める蕎麦屋で感じたこと。
ここは少し入りにくい佇まいで、そもそも見つけにくい場所にある。

その日、大学生が扉を開けて入ってきた。
「どうやって見つけたんだろう?」と店主に聞くと、
答えは “SNSの投稿で知ったから”。

来てくれること自体は嬉しい。
でも店主がふとこぼした、
「少し違う店になった感じがあるんだよね。
常連さんが入りづらくなって離れてしまう店もあるようだ」
という静かな言葉も、たしかにそこにあった。

もちろん、発信が店や地域を支えている場面も多い。
僕のまわりの発信者たちは、
店や土地のリズムや空気に寄り添いながら、
文脈ごと丁寧に届ける人ばかりだ。

だから、バズが悪いわけじゃない。

ただ、土地には土地の歩幅がある。
その速度に合わせて広がっていく関わり方が、
きっと美しいのだと思う。

たとえば山口県の、とある温泉街のように。
土地のリズムに合わせて、
ゆっくり関係性を育てている場所もある。

光と影の両方を感じながら、
その土地とどう関わるか。
旅人にも、地域の人にも、
その感性がきっと必要なんだと思う。
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旅は、僕にとって“動く書斎”だ。

旭川でも、銀座でも。
場所が変わると、思考の質が変わっていく。

旅先で仕事をしたり、文章を書いたり、
何かを整理したりするのが、昔から好きだ。

非日常にいるはずなのに、
むしろ“自分の日常”に戻れる瞬間がある。

旅は移動じゃなく、
視点の再配置なのかもしれない。

誰と会うか、何を見るかも大事だけど、
それ以上に、場所が変わるだけで
心のレイアウトが組み直されていく。

旅の“余白”に入ると、
本業のことも、個人のことも、
不思議とスッと整っていく。

僕にとって旅は、
逃げ場所でも観光でもなくて、
“感覚と思考のバランスを調律する時間”。

だからまた、旅に出たくなる。
ひとつ何かをやり終えるたびに。
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名刺が届きました。

静かな白に、かすかな影。
余白の奥に、小さな気配。
一本の線が、そっと世界を区切っている。

これは名前を伝えるためだけのカードではありません。
静かに世界の入口を示すための、小さな媒体です。
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この一年半で旭川には4度訪れた。
その理由をひとつに絞るのは難しい。

北海道への帰巣本能もあるし、
鮨みなとの体験も、
スナック葉子の温度も深く刻まれている。

でも、その中心にはいつも
“人との縁”がある。

あおやんとの出会いも、そのひとつだ。
東京のグルメ会や東麻布のスナックで広がった輪。
彼が旭川に赴任してからは、
その“磁場”ごと街へ移ったように感じている。

旅は誰か一人では完結しない。
たまたま繋がった縁が、
また別の場所へと連れていってくれる。

旭川では、地元の人と東京の人が自然に混ざり、
街の奥にある温度に触れられる瞬間がある。
それは観光というより、
“その土地のリズムに溶ける感覚”に近い。

縁が連鎖し、景色が変わり、
旅が次の旅を呼んでいく。

表面だけ見れば遠回りに見える動きが、
気づけば一石二鳥にも三鳥にもなっている。
思いがけないビジネスの話に繋がることすらある。
でも、それが目的なわけじゃない。

楽しい、嬉しい、心が動く。
誰かと──あるいはひとり旅でも、
出会った人や風景や“その場の空気”と気持ちや思考を共有している。
その時間そのものが、旅のいちばんの価値だと思う。

結局、旅の目的は場所だけじゃない。
「人の温度」と「縁の流れ」が、
街の見え方すら変えてしまう。

世界は、自分が見ている世界でできている。
だから世界を変えるには、自分から変わるしかない。

変わるためには、まず“感じること”。
そのためには、動くしかない。
遠回りや迷いも、すべて今につながる旅の途上でした。

北のまちで芽生えた感性。
全国を巡って出会った人と場所。

問い直し、再起しながら、
自分の言葉と営みを取り戻してきました。

そんな僕自身の「原点」と、
APLFに込めた想いを綴った自己紹介です。

それは、僕という超平面の、
いま切り取られた断面。

ここでこうして出会ったあなたの旅とも、
きっとどこかでつながっている。

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